初心者必見!おすすめプログラミング言語10選の特徴と難易度 part2

おすすめのプログラミング言語10

それではさっそく、おすすめのプログラミング言語の特徴について、習得するにあたっての難易度と共に紹介してゆこう。

Java

「Java」は1990年代前半にアメリカで開発されたオブジェクト指向型のプログラミング言語だ。ここ数年にわたり、日本だけでなく海外においても人気プログラム言語ランキングの中で第一位をキープしている、不動の人気を誇るプログラミング言語である。

特徴

WebシステムやAndroidアプリ、一般企業で使用されるような業務システムから機械を制御するシステムまで、非常に幅広いシステム開発に採用されている。

コンパイル時に中間言語にコンパイルされてJavaプラットフォーム(JVM)上で動作するため、特定のOSに依存しないシステム開発が可能な点も特徴だと言えるだろう。

難易度

習得難易度はPHPなどに比べるとやや難しいと言えるが、しっかり腰をすえて習得するよう挑めば問題ない。この言語をマスターできれば、他のどの言語であってもすんなり入っていけると言われている。人気言語だけあってWebサイトなどの技術情報は豊富だ。安心して学習ができるだろう。

おすすめポイント

世界中でも人気のある言語で、今後も変わらずニーズが高いJavaはエンジニアとして活躍したいなら身に着けておきたい言語のひとつだ。開発できるジャンルが多く、どんなシステムを開発するかによって使用するフレームワークが異なるため、最初のうちはジャンルを絞って取り組むといい。特に、動きがわかりやすいため、Webサービスの構築をオススメする。

PHP

「PHP」はカナダで生まれたWebシステム向けのプログラミング言語だ。もともとはWebサイトのために生まれたプログラミング言語だが、現在ではWebアプリケーション開発に使われることが多い。人気の高いプログラム言語のひとつである。

特徴

PHPはWebサービスに特化した言語だ。他のことはできないと思っていい。とにかくWebサービスを作るために存在している。

初心者でも習得しやすい平易な言語仕様、そして実際のシステム構築の際に役立つ「CakePHP」や「Smarty」などの豊富なフレームワークが使えるのが特徴。Yahoo!の様な大規模Webサービスから小規模Webサイトまで、世界中の多くのWebサイトがPHPで実装されている。

難易度

PHPは初心者が最初に習得する言語としても人気があり、また他の言語と比較しても、習得に必要な時間は少なめだ。

何を書いても動いてしまうので、基礎をしっかりという感じではない。しかし、とにかく動くので楽しいと言える。初心者の方が挫折しにくい言語になっている。

フレームワーク(プログラミングの基本型を作ってくれる便利)を使用する場合、それぞれのフレームワーク仕様を理解する必要はあるが、最初はひとつのフレームワークに集中して学べば良いだろう。

おすすめポイント

PHPは動的なWebサイトを作りたい、Webシステムを短時間で構築できるスキルを身に着けたいという人にはおすすめの言語だ。ただ、PHPを習得する上ではHTMLやJavaScriptの知識も習得しておきたい。併せて勉強することを忘れないようにしてほしい。

Python

1991年にオランダで生まれた「Python」は海外で人気の高いプログラミング言語のひとつで、数年前から日本でも注目を集めている言語だ。

特徴

FacebookやGoogleでも採用されている言語であり、読みやすい簡潔なソースコードを書くことができるため、初心者にも人気のある言語だと言える。Webシステムの開発で使用されるケースがほとんどであるが、統計解析プログラムなどでも使用されている。今、最注目の言語だ。

難易度

C言語やJavaに比べると難易度は低い。少ないソースコードで読みやすいプログラミングが可能となるため、これからプログラミング言語を学ぶなら習得したい選択肢のひとつに入れておくべき言語だ。

おすすめポイント

日本ではまだ馴染みの薄い言語ではあるが、これから確実に普及してゆく言語だと言える。これからの需要を見越して習得しておけば、エンジニアとしての活躍の幅も広がるだろう。

Python、おすすめだ。

C#

「C#」は2002年代にアメリカでリリースされた、Microsoft社の独自フレームワーク「.NET Framework」上で動作するプログラミング言語である。世界中のWindowsアプリケーションの開発において広く使用されている。

特徴

Windows系のシステム開発において人気の高いC#は、制御系から業務系、Web系まで幅広いジャンルの開発で採用されている言語である。基本的にはWindowsの.NET Framework上でしか動作しないが、.NET Framework互換の「Mono」を使えばLinuxなどでも動作することも可能だ。

難易度

C#はC言語やC++の改良版として開発されたが、難易度はC言語ほど難しくはない。ソースコードの構文もJavaに似ているため、Javaに慣れている場合は習得しやすいと言える。

おすすめポイント

Windowsアプリケーションの開発や、Windowsサーバ上で動作するWebアプリを開発したいなら、C#を習得することをおすすめする。同じ.NET Framework上で動作する言語にVisualBasic.NETもあるが、プログラム言語の注目度を考慮すると、C#を習得しておくと良いだろう。

Ruby

1992年に生まれたプログラミング言語「Ruby」は、日本で生まれたスクリプト型オブジェクト指向言語だ。海外でも人気が高く、規模を問わず多くのWebシステムなどで採用されている。

特徴

Twitterでも採用されていた言語(現在はJava)で、他の言語と比較しても柔軟性が高く、少しのソースで多くの機能を実装できることが最大の特徴。開発効率が高く、突然の変更にも比較的対応しやすいため、短期間のシステム開発にも向いていると言えるだろう。

Webシステムの構築などに積極的に利用されている。

難易度

Rubyは他の言語に比べて習得しやすいため、初心者にも人気の高いプログラミング言語だ。「Ruby on Rails」といったフレームワークを使ってシステム開発されるケースが多いため、習得するならそちらも併せて習得しておきたい。

おすすめポイント

最初に習得するにあたってPHPやPythonと迷うところだ。Web系システムの開発に携わりたいなら知っておいて損はない言語のひとつだと言える。開発者が日本人なので、ポータルサイトが日本語なのもありがたい。

JavaScript 

「JavaScript」はアメリカで開発され、1990年代中頃に登場したスクリプト型言語だ。Webページに組み込まれることにより、ブラウザ上でのインタラクティブな表現や操作が可能となる。

特徴

ブラウザ上で動作するため特定のOSに依存せず、対応ブラウザでJavaScriptを含んだWebページを表示することで動的な表現を可能とする。また、prototype.jsやjQueryといったライブラリを使用することで、表現方法の幅が広がるのも魅力のひとつだ。

何がいいって、とにかくカッコイイものが作れる。「動き」というところの表現がメインのため、退屈しない。プログラミング学習のモチベーション維持には最適だ。

スマートフォンアプリも作ることができる。

難易度

習得難易度は高くはないが、ブラウザごとに動きが違かったりなど引っかかるところも多い。まずはとにかく楽しんで勉強することが大切なので、細かい部分はスルーして行こう。

JavaScriptのみに絞って学習をすすめてもいいが、PHPなどといった他のWeb系言語と併せて習得してゆくと世界が広がって、いいだろう。

おすすめポイント

JavaScriptがシステムにおいてメイン言語となるケースは少ないが、Webシステムを構築するにあたっては避けては通れない言語である。あらゆるWebシステムの開発で必要となるので、JavaScriptを中心に勉強しなくとも、ある程度基本的な知識は身に着けておこう。

Swift

「Swift」は2014年に開発されたApple社のiOSおよびOS X向けの新しいプログラミング言語だ。他の言語に比べると最も歴史は浅いが、多くのデベロッパーがアプリ開発に採用している。

特徴

PythonやObjective-Cなどといった言語の良い点を参考にして開発されており、ソースコードの記述が別の言語で記述する場合と比較して各段に少なくなっているのが特徴。実行速度もObjective-Cの2.6倍、Pythonの8.4倍高速なため、今後のiOS向けアプリケーション開発の主流になるだろう。

難易度

新しい言語であるため、習得するにあたっての情報量がまだまだ少ない。その意味では難易度はやや高いと言える。同じiOS向けの開発言語であるObjective-Cも学ばないといけないのでは?と思うかも知れないが、基本的に別言語なので特に必要はないだろう。(知っておいて損はないが)

おすすめポイント

iPhoneやMacなど、Apple社製プラットフォームで動作するアプリやシステム開発を行いたいなら覚えておくべき言語である。ただ、情報量が少なく初心者にはハードルが高い。iPhoneアプリを作りたい!という情熱が無ければ、JavaやJavaScriptを選んだ方がいいだろう。Javaを学んでおけば、Webアプリにもスマホアプリにも対応が可能だ。JavaScriptも同様に両方の作成に関われる。JavaではAndroidアプリが作れ、JavaScriptではAndroid、iPhone両方で動くハイブリッドアプリを作ることができる。 

C言語

ご存知、C言語。

C言語は1972年にアメリカで開発された、歴史の古いプログラミング言語だ。開発から40年以上が経過しているが、現在でも世界中の多くのシステムで使用されている。

特徴

「機械で使う言語に近いプログラミング言語」と呼ばれ、機械を制御する制御系システムやさまざまなツール、OSの開発に至るまで、非常に幅広い開発を行うことができるのが特徴。「およそ機械で動くシステムを作るにはC言語を習得しておけば問題ない」とまで言われる程の汎用性を持つプログラミング言語だ。

難易度

はっきり言って難易度は高い。技術書や解説ホームページといった情報は多いが、機械に近い言語のためポインタやメモリ管理などといった概念の習得は必須となる。また、他の言語なら自動的に実行されるような処理もコーディングが必要となるケースが多く、ソースコード量は他の言語に比べて必然的に多くなる傾向がある。

おすすめポイント

今回紹介している言語の中では、C言語の習得難易度はトップクラスと言えるが、他の多くの言語はC言語の影響を受けて開発されているため、C言語を習得すれば他の言語の習得は比較的容易になると言われている。エンジニアとしてのスキル基盤をしっかりと固め、幅広いジャンルの開発を行いたいならC言語を選ぶといいだろう。

Scala

2003年にスイスで生まれた「Scala」は関数型とオブジェクト指向型が融合したハイブリッド型プログラミング言語だ。Javaの後継として生まれた言語で、多くの企業が注目している言語のひとつである。

特徴

Scalaの最大の特徴はJavaとの親和性の高さである。Javaプラットフォーム(JVM)上で動作し、豊富なJavaライブラリを使用することができる点や、簡潔なコードで機能の実装ができるため、開発効率の高い言語だと言えるだろう。

難易度

習得するにあたってはオブジェクト指向の概念に加えて関数型の概念もある程度理解する必要があるため、初心者がいきなり学習するにはやや難易度が高いと思われる。まずは別の言語でプログラミングそのものを習得した上で学ぶと良いだろう。

おすすめポイント

企業規模の大小を問わず、多くの企業はScalaを採用したシステム開発を進めているため、習得しておいて損はない言語だと言える。Javaとの親和性が高いため、まずはJavaの学習から始めるとScalaの習得に役立つだろう。

また、正直抜群の人気があるとは言い難い。ランキングにも出てこない。ただ、興味深い言語でメリットも多数ある。余裕があれば、勉強したいところだ。

C++

1993年にアメリカで生まれた「C++」は、C言語の拡張版として開発されたオブジェクト指向型プログラミング言語だ。C言語の良いところをそのままに機能拡張を行った言語で、幅広いシステムで今でも採用されている。

特徴

C言語と同じく汎用性が高く、高速な処理を実現できる点が特徴で、画像解析など高速演算が必要とされるシステム開発でも採用されている。また、C言語の拡張版であるため、基本的にC言語で実現できることはC++でも実現できる。

難易度

C++を習得するためには、C言語の言語仕様に加えてC++独自の言語仕様も習得する必要があるため、難易度はトップクラス。C言語と比較するとソースコードの量は少なくなるが、覚えるべきことは多いと言えるだろう。

おすすめポイント

習得するには長い道のりが必要となるが、習得すれば他の言語を習得する際に理解しやすいという特徴を持つ。C言語の習得と同時にオブジェクト指向型のノウハウを学びたいなら、C++をおすすめする。

いずれの言語もあなたのスキルになる

おすすめプログラミング言語ランキングを紹介したが、いかがだったろうか?

習得するにあたっての難易度も比較的低いものから高いものまであるが、いずれを習得しても確実にあなたのエンジニアスキルになることには間違いない。

ただ、やはり将来のキャリアや興味に対しての親和性は大切だ。プログラミング言語の注目度や市場の指向、そしてあなたが開発したいシステムの方向性を考慮した上で、まずは選んでみよう。

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